謹賀新年

2009年1月に板橋茶論を立ち上げた時は、きつくてもできる限り月1のペースでやろうとしてきましたし(実際にできたわけでもないが)、そうした間隔が常連を作り、のちに板橋で脱原発運動が起きる時のコアメンバーにもなりました。

そんな経験もあり、2024年は久しぶりに板橋茶論を再稼働させて、月1のペースでやってみようと思いました。上半期まではなんとかやれましたが、夏を越せずに下半期は休業になりました。板橋茶論はやってみると面白いが、労力がいるのを痛感しました。やってみると面白いのは、地域に生きる人びとの問題意識や自分史に触れることが、個人と社会の奥深さを教えてくれるから。上半期は志村小問題と大山問題で出会った人びとに人生を語ってもらう機会がありましたが、そのことで運動の文脈が豊かに広がり、新しい人と出会うことができました。労力がいるのは、話題提供者への打診と日程調整で、板橋茶論を始めた時よりもずっとそれぞれが忙しくなっているからです。

2025年の板橋茶論の企画は未定ですが、人と人とが深いところで出会いつながることを可能にするのは、草の根に根ざした教養と文化であることは間違い無いと思っています。板橋にセンスのいい公民館があればいいのですが、残念ながらありません。板橋茶論は民間の公民館の役割を果たしてきたのだとも感じています。

世の中には自己憐憫と自己宣伝が溢れていますが、そうであるからこそ、落ち着いて自分の頭と言葉で社会や人間を考えることが大事だと思っています。無理なく続けるにはどうしたらよいのか。継続は力でもあるので、間隔は空いても定期的な開催が望ましいかなと思いつつ、ちょっと自信もありません。ですが、このサイトがあることは板橋茶論の精神が感じられてうれしいです。決して懐古的になっているわけでもありません。色々な意味で体力をつけ直す季節なのかもしれません。


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