板橋茶論【6・14】 教科書問題、何が問題か―日本史教科書の執筆者が語る

 今年は、4年に一度の中学校教科書が採択される年です。板橋区のホームページには、「平成27年度教科書採択(平成28年度中学校使用)について」という記事が掲載されています。教室で使う教科書は誰がどのような基準で選ぶのかということ自体がひとつの大きな問題ですが、現状では公立の小学校、中学校の教科書に関しては、教育委員会の協議で採択されますが、その際に、学校意見及び教科書展示会で出された区民意見などを踏まえることになっており、区内では、板橋区役所南館6階(6/9~7/2 *土日も開催)と成増アートギャラリー6/9~6/30(土日第3月曜日休み)の2か所で、午前9時から午後5時までの間に各出版社の教科書を閲覧し、意見を行政に伝えることができます。
 さて、よく教科書問題ということが言われます。とりわけ、それは社会科教科書の問題をさしていることが多く、社会科教科書の記述や内容をめぐっては、政治的な議論や対立が発生し、それが歴史認識をめぐる国際問題へと発展していくことがあります。教科書問題は社会認識や政治的構想力とかかわる問題なのであり、そうであるからこそ、市民としての関心と理解がもとめられると考えます。他方で教科書は、学校の教育現場で使われるものであり、そこでは教師の主体性や力量が問われます。教科書の記述と内容だけを比較してその傾向を問題にしているだけでは、教科書問題の本質には迫り切れません。
 今回は、加藤公明(かとうきみあき)さんに話題提供をお願いしました。高校日本史の討論授業「考える日本史」授業で知られる現代日本を代表する教育実践者のひとりで、高校日本史教科書(実教出版)の執筆者の一人です。近年では、加藤実践を徹底的に分析・検討した『新しい歴史教育のパラダイムを拓く』(地歴社、2012年)が刊行されて、注目を集めています。加藤先生については、2014年9月に『神奈川新聞』に掲載されたの記事も参考にしてい下さい→こちら。教科書づくりの最先端にいる執筆者であり、現場の学校教員でもあった方から「教科書問題」を聴く貴重な機会です。

教科書問題、何が問題か――日本史教科書の執筆者が語る
話題提供者:加藤公明(かとうきみあき)さん
1976年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。千葉県立高校教員、東京学芸大学教育学部特任教授を務めた

日時:6月14日(日)10時~12時
場所:常盤台地域集会室
【所在地】 常盤台3丁目27番1号
【交通】 東武東上線「ときわ台」下車10分/東武東上線「上板橋」下車10分/国際興業バス 王子駅ー上板橋駅(王54)間 「中央通り」下車1分
【連絡先】 090-5765‐4390(和田)yuwada[at]jcom.home.ne.jp
【資料代】 300円 
*会場は58畳の和室です。子ども連れの参加を歓迎します(少しくらいうるさくても気にしない!)。板橋茶論は、組織のかたちをとりません。入会手続きとか会費は一切ありません。自由にご参加ください。